
『犬の記憶 終章』 Memories of a Dog - Final Chapter
朝日新聞社 The Asahi Shimbun
1998.08.1 240p 59 b&w plate 24×18.2cm
<帯の言葉>(表)初めてシャッターを押したきっかけから写真家たちとの熱い出会い、ファインダーを通して見つづけた時代の流れを12の地名に託して描く、半自伝的エッセイ。60余点の作品も収録。(裏)ぼくが写真の世界に立ち入る主なきっかけとなったのは、幸か不幸か、二十歳のときの失恋であった。(中略)ぼくには生来、物事を極から極に振る性癖があり、自分で自分を制御できなくなることがしばしばで、そのときもまさしくそうなのであった。つまりぼくは、そんな日々のなかである日突然、"オレはカメラマンになる、辛気くさいデザインなんかもう止めた"
ということに決めてしまった。いま思えば、ほぼ百八十度に近いその方向転換の要因の根っこには、やはり何と言っても手痛かった失恋からの、自己救済的心理が働いていたのだと思う。